中学受験は必要か?それとも塾通いばかりで子供がかわいそう?

中学受験

うちの小学校はわりと受験する子が多い小学校だったので中学受験が特別なものではありませんでしたが、中には数人しか受験をしない小学校だと色々悩むことが多いと思います。

立場や教育方針など色々な考えがあるので正解があるものではありませんが、中学受験を経験した私の考えは「やらせて良かったかな」というものでした。

 

 

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中学受験の良いところ

中学受験をして良かったと思う私(母)ですが、そこには落ちた時のことを受験が始まる前からサポートする小学生が一人で勉強スケジュールやメンタル管理ができるわけがない ということを最重要に考えていました。

受験は合否が付き物です。

受かるために勉強をして受験をするわけですが、試験に絶対はありません。落ちた時のケアができないのであれば小学生には酷なイベントだと思います。ただ、これらのことを忘れずにいられれば良いこともたくさんあると思います。

子供からの信頼や信用度合いが上がった

中学受験をして良たなって一番思うことは、娘との信頼関係が築けたことです。

うちは親は地元の中学への進学をしたあと、高校受験をして(できたら高専に)進学してほしいと思っていました。(夫は学校教育に関してはほとんど意見がありません・笑)

そのため受験は親よりも本人が思い入れがありました。そのため過度に期待やお尻をたたくことはありませんでしたが、私が自由が利く自営ということもありかなりの時間と手間をかけました。

受験までの勉強予定表

例えばこのような予定表を一緒に作ったり(1年間週単位で管理しました)、

 

公立中高一貫対策用ノート

慣れない適性対策の答え合わせなど一緒にやってきました。

ただ、この答え合わせは秋口までで終わりにしました。ある程度解き方や会頭の書き方などを参考として問題をこなしたあとは自分で答えを導く必要があるのに「ママにあとで教えてもらえばいいや」と問題と向き合わずにうわべだけの勉強になってしまったからです。最初は手こずりましたが、やはり自分で考えるようになってから一気に伸びました。

 

また、日曜などの休みの日は長丁場になるため、朝計算問題を30分こなしたらファミレスやコメダ珈琲などのモーニング、家に帰ってきて自分の部屋で少し勉強したら塾や図書館、またリビングなどで勉強など気分転換ができるように一緒に出かけたりもしました。

 

もちろん塾の送迎もあります。

私の市には公立適性対策を行っている塾がなかったため、隣りの市まで40分弱かけての車での送迎でした。塾の時間も5時間6時間と長いため時間をつぶして待っているわけにもいかず2度の往復になります。

 

これらの積み重ねで娘からの信頼はかなり感じられました。また、中学受験は親と子の二人三脚だとよく言われますが、たしかに一緒に何かに打ち込むことのできる数少ないイベントだったと思います。

 

 

小学校の総復習ができた

うちの子はカラーテストなどでは小さい時から割りと良い点を取る子でした。また、CRTテストなどでもきちんと理解しているようでした。

 

でもね・・・

 

いざ受験対策をしようとしたら、苦手な単元があるわあるわ!挙句の果てに「これ習ってない!」などと言い出す始末。

「習ってない」⇒ほとんどが3年生4年生の単元・・・。完全に忘れてるんですよ・・・。

 

おかげで5年生の冬休みから始めた適性対策ですが、6年生の夏休みもまだ小学校で習う学習内容の復習をしていました(汗

復習で使った参考書や問題集のことも書いています。
⇒ 中学受験の記事一覧
ただね、これ本当にやっておいて良かった気がします。受験をしなければそのままできない状態だったわけです。
「中学受験を経験した子はたとえ希望の学校と縁がなくてもその後の伸びが違う」とよく聞きます。そりゃそうです。
  • できない単元をつぶす
  • できないままではいけないと学ぶ

この二つをやってきてるんですから。

 

 

努力した分できるようになることを知る

当たり前なんですけど、ほとんど勉強をしてこなかった子は勉強を始めると一気に点数が伸びます。(すぐ停滞しますが・笑)

 

うちの場合、適性検査の点数は6年生の秋までほとんど伸びませんでした(小学校の総復習をさせていたので適性の勉強はほとんどしなかったのもあり)が、育伸社などの一般的な4教科のテストはやった科目はしっかりと点数が伸び、必要ないとやらなかった科目(国語・歴史)などは本当に酷いものでした。

本人も「勉強をすると点数が上がる」ということを実感したようです。要するに、点数が悪いのは自分が勉強せずに周りの子が努力している結果だと。

 

残念ながら6年生の夏ぐらいからは受験組の子たちが必死になり始めるので、やっても偏差値や順位があまり変わりません。逆にやらないと点数が変わらないのに偏差値や順位がどんどん落ちていきます。

この頃は本人も一番つらい時期で「なんでこんなにやってるのに全然できるようにならないんだ!!」とたびたび癇癪を起して泣いていました。

「周りもみんな勉強してるからね。みんなが伸びればそれ以上に伸びないと順位は上がらないんだよ。でも順位が下がらないってことはみんなと同じだけは努力できているんだよ」と慰めていましたが、5年生の3学期、また6年生の1学期の時に伸びる感覚を味わうことができておいてホント良かったです。

 

 

中学受験は子供がかわいそうだとなぜ言われるのか

テレビなどで「受験戦争」などと筑駒や開成、桜蔭などの超一流進学校を目指す子たちの密着記事が毎年春になると流れてきます。それを見て「かわいそうだよなー」「あそこまでやらせなくても」などとという大人たちがいます。

また、小学生のうちから日曜日や平日の夜に塾通いをしている子供を見たり話を聞いても同じように言う人たちがいます。

 

でもね、少年団で野球やサッカーをやるこが毎日素振りをしたりランニングをしても「かわいそうだな」なんてほとんど聞きませんよね。

子供たちが希望の中学を夢見て塾に通い必死に勉強するのも同じだと思うんですよね。

少年団だって親御さんの送迎やお弁当作りなどがあります。塾も一緒。ただ、やることがスポーツなのか勉強なのかの違いだと思います。だから、私はなぜ「塾に行かされてかわいそう」になるのかわかりません。

中学受験のデメリット

中学受験は最初に書いた通り不合格だった時の子供のメンタルのことまで考えてやればほぼデメリットはないと思います。

ただ、それは子供本人が受験したいと思っている場合の話です。

 

中学受験の最大のデメリットは、親の方受験や希望校への進学に気持ちがのめり込んでしまったときに起きると思っています。

親は子供の健康と精神状態を健全に成長させることが一番の望みだったはずです。でも、のめり込みすぎると子供の心を傷つけるような暴言を吐いたり、点数が伸びないときに子供にがっかりした姿を見せてしまったりします。

また睡眠時間を極端に短くしての勉強などを日常的に行わせてしまったりするかもしれません。

まだまだ小学生です。子供は親の期待に応えようとし、また応えられなくて落ち込みます。

たかが中学受験

私も必死になって過ごした1年間ですが、ずっと「たかが中学受験」と心に留めおいてきました。頑張った分だけ報われてほしいと心の底から思いました、でも落ちたからと言って人生が終わるわけではありません。

中学受験を一生懸命努力してきた子はたとえ不合格でも失敗ではありません。またその後の人生(夢)への影響もほとんどありません。高校受験・大学受験でいくらでも夢への道を進むことができます。

たまにこの事を忘れて娘にもっともっとと要求してしまいました。でもそんな時は、「別に落ちても失敗じゃない。受かる子の方が少ないんだから。落ちた時は神様がもっといい道があるって言ってるんだよ」と娘に言いながら自分自身に言い聞かせていました。

 

努力は素晴らしい。でも努力の時期はひとそれぞれ

私は一生懸命頑張った娘を誇りに思います。ほんとすごい。

ほとんど手が届かない学校を目指すと決めて、大好きなテレビも1年間我慢して、みんなが頭が良くて自分だけできないから緊張して毎回おなかが痛くなると言いながら毎週塾に通っていく姿もほんと立派でした。

この学校に行きたい!と言い出すまで宿題以外の勉強は何もしたことがない子が努力して少しずつ理解したり覚えたり。この経験は今後の彼女の人生に影響を与えると思います。

 

ただ「全員に中学受験を勧めるか?」と聞かれたら答えは「NO」です。

 

何度も言うようにまだ小学生。中学受験より中学三年生の時の高校受験の方が向いてる子もたくさんいます。特に、中学受験が盛んでない小学校に通っている子にむりやり親の都合(欲望)で受験させるのは反対です。

ただ、親が色々な中学校を子供に見せて「自分で行きたい学校」が見つかった子は努力できるんじゃないかなって思います。

 

中学受験の目次

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